
この記事では、ベストセラー本『ポインの仮想通貨1年生の教科書』の著者であるポインが、話題の取引所『FTX』について特徴や使うメリットについて紹介しています。
FTXは、仮想通貨の様々なデリバティブ(金融派生商品)を取り扱う取引所です。世界一のアルトコイン取引所であるBinanceと2019年12月に提携をしたことで注目が集まっています。
特にBitMEX、Binanceが日本人の使用が今後できなくなることを発表したので、2020年以降はFTXが『アルトコイントレードの聖地』として期待されています。
FTXの特徴は、アルトコインのインデックス連動トークンや、レバレッジがかけられたトークン。また独自の取引所トークンであるFTTトークンについても本記事では解説します。
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■目次
FTX仮想通貨取引所とは

『FTX』は、2019年4月にオープンした仮想通貨デリバティブ(金融派生商品)取引所です。
デリバディブとは、仮想通貨の現物から派生した金融派生商品のことを指します。
新しい取引所ですが、世界一のアルトコイン取引のBinenceと提携したり、デリバティブ取引では世界7位に入ったことで、一気に注目を集めています。
運営会社は、BitMEXのリーダーボードTOP10に何度もランクインしているAlameda Research(アメラダリサーチ)という投資会社です。アラメダはアメラダは1億ドル(約108億円)の資金を運用しています。
FTXの特徴
- USDTを証拠金にできる(BitMEXはビットコインが証拠金)
- 独自の取引所トークンであるFTTトークンが購入できる
- アルトコインのインデックス連動トークンを販売
- 「10倍ロング」や「10倍ショート」などのポジションをトークン化して販売
- ビットコインのボラティリティ(価格差)で価格が決まるMOVEコントラクトを販売
USDTが証拠金として使えることで、日本円などの法定通貨を増やしたいトレーダーには使いやすい取引所と言えますね。(ここがBitMEXとの分かりやすい違いです)
特に2〜5の特徴の通り、従来の取引所にはないデリバティブ商品(金融派生商品)の販売があり、唯一無二の取引所としてユーザーが一気に増えています。
▼FTXの使い方▼
FTXでの取り扱い通貨
FTXでは、様々な取引所トークンやインデックストークンなど、数多くの通貨を取り扱っています。
FTXの取り扱い通貨は下記の通りです。FTXの独自トークンや、BinanceやHuobiの取引所トークンも扱っています。
FTXでの取扱通貨
- FTT:FTX Token(FTXトークン)。FTX取引所のトークン。
- BTC:Bitcoin(ビットコイン)
- ETH:Ethereum(イーサリアム)
- USDT
- TOM:Tomahawkcoin(トマホーク)
- TRX:TRON(トロン)
- MATIC:Matic Network(マティックネットワーク)
- EOS:EOS(イオス)
- XRP:Ripple(リップル)
- BCH:BitcoinCash(ビットコインキャッシュ)
- ALGO:Algorand(アルゴランド)
- XTZ:Tezos(テゾス)
- ATOM:Cosmos(コスモス)
- LTC:Litecoin(ライトコイン)
- BTMX:BitMax Token(ビットマックストークン)。BitMAX取引所のトークン。
- ETC:Ethereum Classic(イーサリアムクラシック)
- LEO:Leocoin(レオコイン)。Bitfinex取引所のトークン。
- LINK:Chainlink(チェーンリンク)
- HT:Huobi Token(フォビトークン)。Huobi取引所のトークン。
- ADA:Cardano(カルダノ)
- BNB:Binance Coin(バイナンスコイン)。Binance取引所のトークン。
- OKB:OKB(オーケーイーエックス)。OKex取引所のトークン。
- BSV:Bitcoin SV(ビットコインSV)
- DOGE:Dogecoin(ドージコイン)
- TRYB:BiLira(ビリラ)
FTXで取り扱いのあるトークンの種類
FTXでは、現物取引やレバレッジトークンなど以下の5種類の取引ができます。
FTXでの取扱いトークンの種類
- FUTURES:先物取引
- MOVEコントラクト:ビットコインの値動きの絶対値の先物
- SPOT:現物取引
- LEVERAGED TOKEN:レバレッジのかかったトークン
- Index Futures:複数のコインを集めたインデックス連動トークン
FUTURES:先物取引
先物取引とは、将来の売買についてあらかじめ現時点で約束をする取引のことです。
先物では決済期限が決められています。その決済期限になったときのその価格で取引が成立することが約束されています。
PERPは無期限先物(Perpetual)のことで、先物とは違い決済期限がないかわりにに現物取引と無期限取引の間の資金調達のための手数料が発生します。
MOVEコントラクト:ビットコインの値動きの絶対値の先物
MOVEコントラクトは、ビットコイン(BTC)のボラティリティ(価格差)で価格が決まります。
例えばBTC-MOVE-0101なら、1月1日の24時までのビットコイン現物価格の変動幅が大きければ値段が上がる仕組みです。
変動幅なので価格自体は上がっても下がっても構いません。
SPOT:現物取引
ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)などの仮想通貨の現物取引ができます。
LEVERAGED TOKEN:レバレッジのかかったトークン
レバレッジがかかったトークンを購入することができます。その商品の特性にあったレバレッジ取引を行うようなトレードを行うことができます。
アルトコインはただでさえ値動きが大きいので、例えばリップルのレバレッジトークンはかなり大きいボラティリテを出すことができます
強制ロスカットはありませんが、もちろん手持ちが0になったらポジション清算となるので注意が必要です。
インデックストークン
インデックストークンは、複数のトークンを1つにまとめてその平均価格で動くトークンです。
FTXではこのトークンが最大の特徴で、利用しているトレーダーが出始めています。
FTTトークンとは?特徴とメリットの紹介
FTX取引所のトークンをFTTトークン(FTX Token)といいます。
他の取引所と同様に、FTTトークンを保有することで手数料の割引などがあります。
FTTトークンの以下のような特徴とメリットがあります、
FTTトークンの特徴とメリット
- FTTトークンは少なくとも半数になるまでバーンされるので価値が上がる設計
- 先物取引の証拠金に使用できる
- 一定数保有することで先物価格の割引を受けられる
- 十分な量保有している場合OCT取引の割引を受けられる
特に注目すべきは、FTX取引所が得たすべての手数料の1/3は、FTTの再購入に使われることです。この方法で購入されたFTTは、すべてのFTTの半数がバーンされるまで、バーンされ続けます。
バーンでは流通量を減らすことで、トークンに希少性がうまれて価値の保存を見込めます。
また、FTTトークンは先物取引の証拠金として使用でき、条件を満たすトークン保有者は先物取引やOCT取引の割引があります。
レバレッジトークンの特徴とメリット・デメリット
「10倍ロング」や「10倍ショート」といったポジションがトークン化されており、売買することができます。
マージンウォレットに入金するとことなく、レバレッジがかかった仮想通貨を取引できます。
レバレッジトークンには、BTC, ETH, XRP, EOS, USDT, BNB, TRX, LEO, BCHなどが対応しています。
レバレッジトークンの種類
- 「MOON」・・・10倍ロング
- 「BULL」・・・3倍ロング
- 「HEDGE」・・・1倍ショート
- 「BEAR」・・・3倍ショート
- 「DOOM」・・・10倍ショート

(上画像:XRPMOONチャート)
上記がXPRMOONのチャートですが、「XRPの10倍ロング」がトークン化されたものです。
レバレッジトークンの特徴とレバレッジ取引との違い
レバレッジトークンはレバレッジのかかった通貨がトークン化したものです。
例えばBULLトークンを保有していたら、BTCの価格が10%あがったら、BULLトークンの価格は3倍レバレッジがかかっているので30%アップすることとなります。
通常のレバレッジ取引では、損失が大きくなり維持率がなくなるとロスカットされてしまいます。しかし、レバレッジトークンでは以下のような特徴をもつため、強制ロスカットされることがありません。
レバレッジトークンの特徴
- 相場が動いた場合資産の一部を売りに出したり買い増したりすることで、維持率が一定になるように調整(リバランス)します。
- リバランスは1日一回協定世界時2時に実施されます。
- リバランスにより通常のレバレッジ取引よりも利益も損失も出やすくなります。
- 維持率を一定にするため、強制ロスカットされることがありません。
例えば、レバレッジ取引の場合で3倍ロングをした時の維持率が300%としても、利益の出る方向(価格が上昇)に動くと維持率が上がっていきます。
レバレッジトークンでは、この維持率を300%のままにするために資産の一部から買い増しを行うリバランスが入ります。そのためポジションが大きくなっているので通常のレバレッジ取引に比べて利益を大きくとることができます。
逆に、損失も大きくなりやすいので注意が必要です。
ただし、購入したトークン反対方向に相場が動いてから利益の出る方向に動くような場面では、ポジションが縮小されるため、利益があまりとれなかったり損失がでることもあります。
強制ロスカットはありませんが、リバランスにより手持ちが0になったらポジション清算となるため注意が必要です。
レバレッジトークンのメリット
レバレッジのかかったトークンを購入するため、強制ロスカットがありません。
またマージン取引用ウォレットに入金することなく取引ができます。
レバレッジトークンの最大の特徴は、通常の現物取引に比べて利幅を大きくとることができることです。
レバレッジトークンのデメリット
デメリットとしては、利幅を大きくとることができる反面、損失も大きくなってしまうので注意が必要です。
また、テイカー・メイカー手数料のほか、毎日0.03%のメンテナンス料が必要になります。
またレバレッジトークンは長期で保有するには向いていない商品です。
レバが3倍になるよう内部で毎日ポジションが調整される仕組みのため、BULLトークンの場合上がればポジションサイズを増やし、下がれば減らすということを自動的に行います。
特にレンジ相場でレバレッジトークンの価格が下がるのは、上がったら乗り遅れまいと買い、下がったらビビって売るという”養分トレード”を機械的に行ってしまうからなのです。
アルトコインのインデックス連動トークンの特徴

アルトコインのインデックス連動トークンとは、複数のアルトコインを組み合わせたトークンのことです。
ざっくりとですが日経平均のようなイメージを持っていただくと分かりやすいと思います。
以下のような特徴があります。
インデックス連動トークンの特徴
- アルトコインの市場平均の価格(指標)に連動してトークンがつくられています
- 複数のアルトコインを集めてそれぞれの割合で構成
- 時価総額の小さいSHIT・中規模のMID・時価総額が大きいALT
- 中国コインを集めたDRGN、取引所コインを集めたEXCH
珍しい組み合わせのインデックストークンもあり、トレードスタイルに合わせた取引ができるのも嬉しいですね。
今取引ができるインデックストークンの種類はこちらです。
- ALT:主要なアルトコインを組み合わせたインデックス連動トークン。
- MID:ADA、NEO、ONT、DOGE、BTTなどの中堅コインを集めたミッドキャップのインデックストークン。
- SHIT:時価総額の小さいローキャップコインを集めたもの。将来が期待できるインデックス連動トークン。
- EXCH:Exchange Token Index。主要な取引所トークンで構成されるインデックストークン。
- DRGN:NEO、VETなどの主要な中国コインのインデックス連動トークン。
普通のトークンにはない面白い動きをするので、相場のファンダメンタルに応じて使い分けるのも面白いかもしれません。
まとめ
従来の仮想通貨取引所の取扱い商品とは違い、『アルトコインの聖地』である取引所FTXには変わったデリバティブ商品があるので注目ですね。
仮想通貨はボラリティ(値動き)が大きくてレバレッジ取引するにはリスクも高いので、レバレッジトークンを取引することで利幅をとるという使い方ができるのが魅力的です。
このようなデリバティブは価格差が大きいため、まずは気になる商品に少額ずつ投資してみるのも面白そうですね!
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▼FTXの使い方▼