
こんにちはタキオンです。
今回は10月後半の仮想通貨市場の振り返りと、11月前半の展望について分析してみました。
ビットコインは10月中旬まで8000ドル台での攻防でしたが、一時7200ドルまで下落するも10500ドルまで急騰。その後は9000~9500ドル付近で推移していましたが、再び8600ドルまで下げる展開となっています。
アルトコインの上昇も一時に比べて勢いが弱まっていますが、大きな下落とはなっておらず停滞という様相です。
チャート中の移動平均線
- 水色・・25日線
- オレンジ・・100日線
- 赤・・200日線
ビットコイン(BTC)の日足分析
【10月後半のBTC】8000ドル付近→7300ドル→10500ドル→8600ドルと激しい動き
10月中旬に8000ドル台で推移していたビットコインですが、10月23日には7300ドル付近まで大きく下落。
しかし25日~26日かけては大きなショートカバー(空売りの買い戻しのこと)を伴い10500ドルまで上昇しました。
その後はさすがに9000~9500ドルのレン相場となっていましたが、再び11月8日には8600台まで下落しています。
7500ドル付近ではBTC現物の売りが手控えられる展開だった一方で、BitMEXなどのデリバティブ市場でショートが突っ込まれることで、ショートカバーで上昇に転じたものと思われます。
移動平均線は上から100日線、25日線、200日の順番が入り組んでおり、大きな目で見れば方向感のない展開が続きました。
10500ドルの上昇時に14000ドルから続く下降トレンドラインも否定しているため、下降トレンドも一旦は否定されています。
短期の動きは激しいですが、まだまだ大きな目線ではトレンドはなしでありレンジ相場です。こういった相場は難解な値動きになりやすいので注意が必要でしょう。
【11月前半のBTC】しばらくは広いレンジ相場が続く想定も、そろそろ大きなトレンドが現れる可能性に注意
前述の通り、移動平均線は上から100日線、25日線、200日の順番が入り組んでおりますが、移動平均線の位置も8500~9500ドルに密集しています。これは長い間この価格帯付近で揉み合っていることを示します。
今後もしばらくは8500~9500ドル付近のレンジ相場が続くと思われます。レンジを意識した売り買いが大切になる場面でしょう。
短期では25日線が上向きになっているので、これが続き100日線や200日を上抜くかが注目されます。
そのためには10月に8000ドル付近でレンジ相場となっていたときの高値である8500~8800ドルのラインを守るかが大切です。日足だとローソク足の実体での高値が8587ドルなので、このあたりを意識したいところです。
移動平均線の密集が進むといよいよ相場も煮詰まってきます。大きなトレンドが新たに現れる予兆とも言えます。前回の高値10500ドルを上抜け、もしくは7000ドル下抜けは長期の節目として意識しておきたいところです。
リップル(XRP)の日足分析
【10月後半のXRP】一時34円まで伸びるもその後伸び悩み
SWELLへの期待感から34円付近まで上昇、その後SWELL終了で30円付近まで戻されています。
事実売りの展開と言えます。値動き幅も28~34円付近で小動き傾向であり、出来高も芳しくなかったといえます。
【11月前半のXRP】非常に頭の重い34円を突破できるかが鍵
前回の記事でもお話した33.8円の壁は今回もはっきり超えることはできず押し返されてしまいました。
34円付近が引き続き大きなレジスタンスラインといえます。下落した場合は26円付近が大きなサポートとして引き続き機能します。
リップルも移動平均線が密集していますので、基本的には方向感のない展開が続きます。
またビットコイン建てでは横ばいになっていますが、極端に弱含みでもない点が難しさに拍車をかけているといえます。
かなり難解なシーンなので、積極的にトレードはしにくいといえます。
イーサリアム(ETH)の日足分析
【10月後半のETH】ビットコインに釣られて153ドルまで下落後200ドル付近まで急騰
ETHはビットコインに追随したような動きになりました。170ドル台でのもみ合い後ビットコインの下落とともに153ドルまで下落。
今度は急騰に釣られて200ドルまで上昇しました。BTCと異なり10月前半の安値を割らなかったことからBTCに比べると相対的にETHほうが値動きが強いことがわかります。
移動平均線はほぼどの移動平均線も横ばいであり、他の通貨同様に大きなトレンドはなくレンジ相場がといえます。
【11月前半のETH】ハードフォークやETH2.0を見越した動きに注意
大きなサポートである150ドル付近が引き続き大事なポイントになります。10月から頭を抑えられている200ドル、230ドルがレジスタンスラインとなります。
移動平均線は横ばいであることから方向感のないレンジ相場が続くことが想定されます。
BTC建でみると0.023のラインがレジスタンスライン、10月末の下値である0.019が当面のサポートになります。BTC建では力強さに欠けるものの上昇が続いており、これが続くかが注目となります。当面は25日線が100日を下回らずに上昇を続けるかがポイントになります。
12月5日にハードフォークが予定され、2020年1月3日にはETH2.0(セレニティ)へのローンチが迫っています。詳しい内容は省きますが、スムーズに移行できるらば大きなプラス、いざこざが起きて分裂等になればマイナスにもなり得ます。この動きは仮想通貨市場全体にも影響を与える可能性があるため注視が必要です。
10月後半/11月前半の仮想通貨相場分析まとめ
ビットコインが激しい動きをする一方で、動きそのものは難解かつ方向感がないものとなっています。
相場との距離感を上手く取りつつ、大きな目で次の流れを見通すことが大切な相場環境です。
しばらくアルトコイン含めて方向感がないことが想定されます。
ビットコイン10500ドル、7000ドルのラインを次に突破する際には大きなトレンドとなることが予測されますし、イーサリアムのハードフォークや2.0のローンチに向けた動きがどう相場に影響を与えるかも注目していきたいですね。
ファンダメンタル指標等を利用した詳細な分析はタキオンのブログであるクリプトヴァンガードで更に詳しく解説しています。
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