
こんにちはタキオンです。
今回は2019年も終わり、2020年の始まりということで2019年の振り返りと2020年の展望についてのチャート分析になります。
2019年の年初は3000ドル台をうろうろしていたビットコインですが、6月には13900ドルをつけるまで上昇。
年後半は下落の一途でしたが、それでも7000ドル台でなんとか踏ん張って年末を迎えています。一方でアルトコインは5~6月に上昇に転じていましたが、ビットコインに比べると総じて冴えない展開。
年後半は厳しい下落に見舞われて、ビットコインと異なり年初の値段を割り込む通貨も見られました。
チャート中の移動平均線
- 水色・・25日線(週足は13週線)
- オレンジ・・100日線(週足は26週線)
- 赤・・200日線(週足は52週線)
■目次
ビットコイン(BTC)

BitMEX XBTUSD日足チャート

BitMEX XBTUSD週足チャート
【2019年のBTC 振り返り】3300ドルから一時は約4倍になったBTC
2019年のスタートは3700ドル付近でしたが、年初は冴えずにダラダラ下げる展開で2月初頭に3300ドル付近をつけここが2019年の最安値となりました。
その後は3月あたりまでは小動きとなっていましたが、4月2日に節目であった4500ドルを突破すると上昇にはずみがつきました。
5月、6月と上昇が続き6月末には13900ドルの高値をつけました。わずか3ヶ月の間に4倍近くの上昇を見せました。
その後は10000ドル付近で攻防していたものの9月中旬から下落に転じ、年の後半は下落相場となり12月には6400ドルをつけました。
年末は7000ドル付近で膠着といった値動きです。
今年は動くときと動かないときがはっきり分かれて、短期トレードは非常にやりにくい相場環境だったといえるでしょう。
CMEやBakktのビットコインの先物取引、Deribitのようなオプション取引が浸透したことや相場のプレイヤーも変わっていること等から、値動きの質が徐々に変容しているように感じました。
【2020年のBTC 展望】半減期を見据えた攻防に注目が集まる
2020年のビットコインはなんといっても2020年5月頃と思われている半減期を巡る攻防が注目となります。
2017年の前回と違い相場参加者も全く変わっていることから同様の動きをするか読みきれないところです。今までの動きは半減期前数ヶ月前から上昇し、半減期付近で天井。その後下落調整をするも半減期の天井をしばらくすると突破するものでした。
この動き方は皆から意識されることを考えると同様の動きにならない私は見ています。
ハッシュレートが維持されるという前提に経てば、半減期=マイナーの売り圧減少ですので長い目線では上昇圧力になると思います。ただハッシュレートが維持されなければ、これは成り立ちませんので、半減期前後のハッシュレートの動きが非常に重要です。
ハッシュレートが維持もしくは上昇傾向だった場合は、半減期後に調整をこなした後に上がり、ハッシュレートが下落した場合は価格も停滞もしくは下落すると思っています。
米国の金融政策も大きな影響をもたらすでしょう。米国の金融政策は隠れ量的緩和(QE)と行っています。
基本は金融政策が緩和傾向ならば貨幣価値の希釈化に繋がり、ビットコインにはプラスに働くでしょう。長期的な緩和の流れが変わらない限りはビットコインの長期的な下値は硬いというのが私の見解です。
テクニカル的には200日線を下回っており、まだまだ調整が必要な相場です。
まずは25日線と100日線がぶつかるであろう2~3月付近まで7000ドル水準で耐え忍ぶことができるかがひとつポイントです。移動平均線がゴールデンクロスすれば徐々に押し目とみたプレイヤーが買いに回るようになるでしょう。
特に6000ドル付近は大きな節目のためかなり意識が集中します。ここを下抜けてしまった場合は更なる下落に警戒です。
ただ前述の半減期と金融政策から長期的には下値は硬いと思っていますので、下落をショートで取るというより下がったら少しずつ買い続けるほうが懸命な相場環境という認識です。
イーサリアム(ETH)

Binance ETHBTC日足チャート
【2019年のETH 振り返り】一時は300ドルを超える上昇も年初の価格に逆戻り
イーサリアムは厳しい1年だっと言えます。2019年の始値は130ドル付近、年末も130ドル付近と終わってみればほぼ変わらずでした。
大きな流れはビットコインに連動した流れで、4~6月に上昇。その後は下降という展開でした。6月に一時364ドルという高値をつけそれでも3倍に迫るパフォーマンスを出しました。
ビットコインに比べると上昇は劣り、それはビットコイン建てみると明らかです。イーサリアムだけではありませんが、アルトコインが相対的にビットコインに比べて下落するというのが今年1年大きなトレンドだったと言えます。
ビットコインはマーケットの成長や環境が整備されつつあるのに対して、アルトコインは世界的な仮想通貨規制がマイナスに捉えられ、更にはプロダクトの開発の遅々として進まないことがマイナスに働いたといえます。
イーサリアムの場合はPosへ移行する2.0(セレニティ)と呼ばれる大型アップデートが予定されていますが、この内容が懸念されており上値を重くしたと思われます。
【2020年のETH 展望】今後のセレニティの展開に次第のイーサリアム
イーサリアムの焦点は懸念されている2.0(セレニティ)の移行です。これが賛否両論なため支持されない場合はイーサリアムの価格下落に大きくつながるでしょう。
イーサリアムの下落は仮想通貨全体にとっても大きなマイナスとなるでしょうし、ビットコインにも悪影響を与える材料となると思います。イーサリアムはこの2.0を巡る動きが注目の的となります。
テクニカル的には移動平均線はデットクロスしており、ビットコイン同様にしばらくは下落が優勢なチャートです。
当面は節目100ドルが意識される展開ですので、ここを守れるかがポイントです。イーサリアムは長期的にも厳しいチャートであり、2.0を考えても短期トレードに終始せざる得ないという見解です。
リップル(XRP)

Bitbank XRPJPY日足チャート
【2019年のXRP振り返り】
2019年は38円付近からはじまったリップルですが、年末には20円とほぼ1/2の値段になってしまいました。リップルにとっては受難の2019年だったとえいます。
最高値は6月末の52円付近。基本的にはビットコインと連動はしていますが、上昇時にはついてこれず、下降時はビットコイン以上に下げるという厳しい展開だっといえます。
【2020年のXRP展望】
イーサリアム同様にチャートはビットコイン以上の弱気なので、これから脱するには時間が必要です。
2017年夏のボトムである16円付近は長期的な節目ですので、このあたりを背中にして買いを考えることもできるチャートになります。
ですが、ビットコインと異なりファンダメンタル的な価格上昇圧力が心もとないことを考えると、買いづらい展開が続くのではないかと思います。
2019年の仮想通貨まとめ
ビットコイン一強といった2019年だったかと思います。
アルトコインの資金をビットコインが吸収するような展開でした。ビットコインドミナンスも70%付近とすでにアルトコインから吸収するにも限界が近づきつつあります。これからは仮想通貨市場全体にどれだけ資金流入があるかがむしろポイントとなるでしょう。
2020年はビットコインの半減期を巡る動き、イーサリアム2.0の動向この2つが大きなイベントです。
仮想通貨業界も2017年の盛り上がりからはだいぶ遠のいてしまいましたが、少しずつまた盛り上がる兆しが出る2020年になって欲しいですね。
ファンダメンタル指標等を利用した詳細な分析はタキオンのブログであるクリプトヴァンガードで更に詳しく解説しています。
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