
こんにちはタキオンです。
今回の仮想通貨チャート分析は、3月後半の振り返りと、4月前半の展望となります。
引き続き、コロナウイルスによる他市場の同様が仮想通貨市場にも影響を及ぼしている状況です。
NYダウなど大方の株式市場では3月23日を境に反発しており、ビットコインもそれに呼応して反発し一時は7000ドルを超える場面もありました。
詳しくみていきましょう。
チャート中の移動平均線
- 水色・・25日線
- オレンジ・・100日線
- 赤・・200日線
ビットコイン(BTC)の相場分析
【3月後半のBTC 振り返り】一時は7000ドル台まで反発するも上昇続かず6000ドル台が続く展開
3月前半のジェットコースター相場に比べれば平穏な2週間だったといえます。
3月16日には4500ドル前後まで下落したものの、その後は回復基調。一時は7000ドルまで上昇する場面もありましたが、7000ドル台の売り圧力は重く2回とも押し戻されています。
7000ドル付近は暴落起点の半値ゾーンであり、強く意識されていると思われます。それでも25日線を上回りはじめており、短期の一方的な下落は脱しています。ここ2週間ほどは5600~7300ドルの広い範囲でのレンジ相場だったといえるでしょう。
株式市場との連動は継続しており、NYダウが底をつけた3月23日からビットコインも同様に反発しており、一定の相関がある状況が続いています。またゴールドも同様の波形で推移しています。
それでも騰落率からすれば株式市場よりやや強気、ゴールドよりは弱気といった状況で必ずしも騰落率で株と一緒かというとそういうことはありません。株式市場の影響を受けやすいというレベルの視点が適切でしょう。
【4月前半のBTC 展望】二番底を試すかこのまま戻すか難しい展開
今後の展開は読みにくい状況といえます。コロナウイルスによる株式市場の動揺が収まったとは言い難い状況ですので、再び株式市場が大きな下げに転じた場合連動した換金売りというのが発生する可能性があります。引き続き株式市場の動きに影響を受ける展開が続くと思われます。
またコロナウイルスによる経済活動の停止によりハッシュレートが落ちることがある場合もマイナスでしょう。今のところはハッシュレートは3月前半の暴落した後は、特に大きな変動はなく堅調に推移していますので問題ない状況です。しかし、急激にハッシュレートが落ちる場合は価格下落圧力が高まる可能性があるので注意が必要です。
テクニカル的には節目7000ドルを4月6日には回復。日足での戻り売りポイントである7500~7600ドルが引き続き重要なポイントとなります。その上は8000ドル、8500ドル、9200ドルがポイントなります、また、100日線、200日線が抑え込んでおり大きなレジスタンスとして機能しそうです。
下値は3月23日の5600ドルが一旦の下値と思われます。ここを下抜けた場合は4500ドル、3000ドル台までの下落も考慮に入ります。二番底的な展開があるとすれば5600ドル付近の攻防に注意が必要でしょう。
5月の半減期まで約2ヶ月ですが、すでに半減期による採算原価の上昇による価格上昇圧力は織り込み済みと思われ、半減期を巡って価格の上昇は少ないと考えられます。ビッグイベントではありますが、価格的な影響が今の相場に出ることは考えにくいと思われます。
この2週間ほどで考えられるシナリオはじわじわと底固めをして7600ドル付近まで上昇して7000ドル台の足固めにかかるパターン、5600~7000をひたすら往復するレンジ相場パターン、5600ドルを下抜けし、4000ドル台などの二番底を見に行くパターンの3パターンが有力かと思います。株式市場の動向次第な部分はあると思いますが、この3つぐらいを想定しています。
イーサリアム(ETH)の相場分析
【3月後半のETH振り返り】100ドル付近から150ドルまで回復
3月16日には一時は100ドル前後水準だったETHは4月初頭には150ドルを回復。きれいなアセンディングトライアングルをうわ抜けしたかといったチャートであり上昇転換がBTC以上にきれいに現れていると言えます。
ETHも25日線を上回ってきており、短期は上昇トレンドに転換したと言えます、一方で100日、200日線は遠く上ですので中長期のトレンドは依然として下です。
【4月前半のETH振り返り】チャートとして上昇転換パターンセオリー通りに進むか
ETHは前述の通りアセンディングトライアングルを上抜けしており、教科書的な考えであれば抜けたトライアングル分だけ上昇すると考えると190ドルあたりまでの上昇は考えられると思われます。100日線、200日線の移動平均線の抵抗や暴落前の揉んだエリアである180~190ドル付近はかなり大きなレジスタンスと考えれ、当面の上昇はこのあたりが目標でしょう。その上を抜けると210ドル付近が目安となります。
下落した場合は140ドル、120ドル、100ドルあたりがサポートとなります。チャートはビットコインよりも強気なのでしばらくはイーサ中心に上昇する芽もあるでしょう。BTC建てでも反発もみられ、ここでもイーサ主導の可能性が垣間見えます。
アセンディングトライアングルを上抜けしていることから150ドル近辺で足固めするようなチャートパターンになれば、積極的に買いに回りやすいところです。
リップル(XRP)の相場分析
【3月後半のXRP振り返り】14円付近から20円付近まで回復
14円という2017年水準まで落ちてしまったXRPでしたが、この2週間は久しぶりに明るい値動きだったといえます。直近の暴落前の安値であった20円付近まで回復。他の通貨に先んじて暴落前の水準に戻しました。25日線の上に値段があり、短期では上昇トレンドに転換したといえます。100日、200日線の下で中長期的に下降トレンドのままというのも他の通貨同様です。
なおBTC建てではほぼ横ばいで、ここのところあまり変化がありません。
【4月前半のXRP展望】24円~25円の心理的節目に注目
2019年以降、重要な節目として機能している24~25円のラインが当面は注目されるでしょう。この付近には100日線もあり、大きなレジスタンスラインとして機能することが予想されます。
下がったケースは17円や25日線のラインがサポートでしょう。ただ、長い間下降傾向にあることから手出しはしにくいといえます。
2020年3月後半の仮想通貨まとめ
3月前半の暴落からひとまず反発といった期間だったといえます。
BTCは2019年年初の水準付近に振り出しに戻ったような形です。他の市場も暴落から回復はしていますが、仮想通貨もその流れに追随したといった形です。他の金融市場に大きく影響を受けていることがよくわかる期間でした。
今後もコロナウイルスと株式市場に注視しつつ仮想通貨を見ていきたいと思います。
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