
こんにちはタキオンです。
今回の仮想通貨チャート分析は、5月前半の振り返りと、5月後半の展望となります。
5月前半は12日に通過したBTCの半減期を軸とした相場でした。BTCの半減期直前の5/7に10000ドルを超える上昇するも5/10には8100ドル付近まで急落。しかしながら急落は一時的で、その後はじわじわと値を戻し10000ドル手前まで到達しました。
一方でアルトコインは上昇しているものが多いものの、BTCに比べると上昇幅が低いコインが多い相場でした。詳しくみていきましょう。
チャート中の移動平均線
- 水色・・25日線
- オレンジ・・100日線
- 赤・・200日線
ビットコイン(BTC)の相場分析
【5月前半のBTC 振り返り】10000ドル付近と8000ドル付近を往復するボラティリティの高い展開に
5月前半は12日BTCの半減期がありこのイベントが大きく意識された展開でした。5/7までは一方的な上昇する展開が続き、5月初頭9000ドル前後であったBTCは10000ドルを一時超える瞬間もありました。その後、半減期直前の5/10には8100ドルまで急落。半減期そのものが材料化したというよりは短期的な上昇の調整といった形で、ハッシュレートに大きな下落があったわけでもありませんでした。
急落しつつも25日線をサポートとしてその後はじわじわ上昇に回帰、半減期そのものはほぼ無風で通過しました。前回の寄稿時の考察の通り、織り込み済であり短期的な価格形成にはほぼ影響なかったといって良いでしょう。半減期通過後はハッシュレートはやや下落したものの、まだ1週間しか経っていないため下落基調となったのかは判断し難い状況です。
5/14にはCMEBTC先物の窓埋めを意識される形で10000ドル付近まで再び上昇したものの、9200ドルまで下落しその後は再び上昇する展開です。下落しても日足の下値を切り上げ、押し目とする強い展開と言えるでしょう。現在は10000ドル節目、2月の高値10500ドルの2つの大きなレジスタンスラインに阻まれている状況です。
【5月後半のBTC 展望】10500ドルの高値を超えるか中長期的なポイント
時期的に半減期通過の影響ははっきりわからない部分もありますが、ハッシュレートはやや下落といった状況です。一定半減期を通過したことで採算が合わなくなったマイニングマシンが停止したと思われます。
電気代によるものの半減期の採算分岐点は、比較的に新しい機種であるS17+でもギリギリ採算に乗るかの厳しい状況です。マイナーが事業的にギブアップして、ハッシュレートが下がる可能性はまだまだあるでしょう。価格が上昇するか、ハッシュレート(難易度)が下がるかのどちらかの調整は中長期的に行われそうな兆候があります。
コロナウイルス影響による金融緩和ムードは続いており、ゴールドも高値を更新し続けております。中央銀行に依存しない無国籍資産は追い風傾向が続いています。コロナウイルスの余波からの別の金融危機等が発生し、大幅な換金売り等の考慮は引き続き必要です。ただし市場は平静を取り戻しており、当面は換金売りの過度に怯える状況ではないと思われます。
テクニカル的には10500ドルが週足レベルの大きな抵抗線となっています。ここを抜け出した場合は上昇に勢いがつき、一気に12000ドル、14000ドル付近も射程に入ってきます。しばらくこの抵抗線が鍵となります。また最高値から引いたトレンドラインもぶつかるタイミングが近く、長期的な流れの変化も近いでしょう。
BTCは先物、現物問わず出来高が上昇傾向であり、市場に力強さがあります。しばらくは上昇をベースに見ながら、押し目と節目のポイントを見定める展開でしょう。日足移動平均線もいよいよ2019年9月以来のゴールデンクロスが見えています。
下落した場合のサポートは9000ドル付近、8000ドル付近、7600ドルあたりです。中期には6400ドル付近まで再度押す展開も考えれますが、週足レベルの長い目線で見れば見るほど押し目となるチャートを着々と作っており、下がったら買い、中長期的にホールドするというトレードがしやすい状況になりつつあります。
窓埋め
ローソクとローソクの間に空く空白のこと。窓を作ることを「窓開け」。空白をその後のローソクで埋めることを「窓埋め」と言う。
仮想通貨では殆どないが、CMEBTC先物は土日が休みのため週明けには窓を開けることも多い。
窓は埋められることが多いことから、窓埋めを期待したトレードをする人もいる。
イーサリアム(ETH)の相場分析
【5月前半のETH振り返り】200ドル周辺でのレンジ相場を展開
BTC同様にETHも上昇基調の展開だったものの、BTCに比べると大人しい展開でした。180~220ドルのレンジ相場となっており、25日前後でもたつく展開です。明らかにBTCより移動平均線の位置も悪く、相対的には弱気と言えます。
それを物語るように対BTCの動きは下落の一途でした。BTC建ては0.022BTCも割り込み、一時はBTC建ての節目0.020付近まで下落。ビットコイン一強の流れが強い印象でした。
【5月後半のETH振り返り】対BTC0.020を守れるか BTCへの資金集中に警戒
ドル建てでは緩やかな上昇基調は守っているものの、対BTCの動きに警戒でしょう。0.020を割った場合、さらなるBTCへの資金集中が起こると思われます。そうなった場合BTCに連動してドル建てが上昇してもわずかという可能性高いでしょう。ドル建てでのトレードであってもBTC建ての状況に気を使ったほうが効率的なトレードが行えるでしょう。
ドル建ては220ドルとレジスタンスラインとと180ドルサポートが短期のポイントになります。180ドルを下抜けした場合は170ドル、150ドル付近を覚悟しなければならないでしょう。220ドルを上抜けした場合は240ドル付近が当面意識されます。移動平均線は微妙な状態であるものの、ゴールデンクロスが完成しており、中長期的には上昇意識となっています。
ETHは長期的な大型アップデートによるPOSへの移行による懸念が常にまとわりついています。値段が重いのは長期的な懸念も一因のため、トレードする上でも常に頭に置いておく必要はあるでしょう。
リップル(XRP)の相場分析
【5月前半のXRP振り返り】20円台前半のレンジ相場を形成
ETH同様にイマイチ冴えない展開が続きました。5月前半は20円~25円で小動きとなりました。ドル建てのXRPの移動平均線はETHよりも弱く以前としてデットクロスしたままとなっています。
対BTCの動きはきつい下落となっており、何度もこの考察で言及してきた2300satを下抜け、長期的に対BTCは強い下落トレンドに入ったと言えます。しばらくは下落が続く可能性が高いチャート形成となっています。
【5月前半のXRP展望】対BTCでの底打ちがドル建ての上昇にも必要
対BTCでの下落が止まらないことにはXRPの円建て(フィアット建て)の大幅上昇は厳しいでしょう。大きな節目を下抜けしてしまったがゆえに当面は様子見するチャートです。BTCバブル絶頂期の1200satあたりまで大きな目安はありません。まずは下げ止まりが必要です。BTCが元気な状態ではアルトコインには資金が入りにくいこともあり、手出しはかなりしにくいでしょう。
円建てでは当面25円がレジスタンス、20円がサポートとなります。下抜けした場合は18円、上抜けした場合は29円、34円付近が目安となるでしょう。
2020年5月前半の仮想通貨まとめ
半減期も無事通過し、BTCも強気相場が続いています。アルトコインはいまいち元気ない相場が続き、これからもビットコイン一強になるのかが注目されるところです。引き続き10500ドルの壁を突破できるかが注目でしょう。
ファンダメンタル指標等を利用した詳細な分析はタキオンのブログであるクリプトヴァンガードで更に詳しく解説しています。
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