
こんにちはタキオンです。
今回の仮想通貨チャート分析は、5月後半の振り返りと、6月の展望となります。
5月12日にビットコイン(BTC)の半減期が終わり、半減期後のBTCの動きに左右された相場でした。BTCは半減期後ハッシュレートが落ちる影響もあり8500~10500ドルを乱高下するような相場。
5月後半を通してはレンジ相場だったと言えます。BTCがレンジで停滞する中、短期的にアルトコインへ資金が入る場面を見られました。詳しく見ていきましょう。
チャート中の移動平均線
- 水色・・25日線
- オレンジ・・100日線
- 赤・・200日線
ビットコイン(BTC)の相場分析
【5月後半のBTC 振り返り】8500~10500ドルのレンジ相場で膠着状態
半減期後に危惧されたハッシュレートの落ち込みが5月下旬ごろから起こり、6月4日の難易度調整では約9%の難易度低下となりました。5月20~25日にかけての下落はハッシュレートの下落をトリガーとして起きたものと推察されます。
その後ハッシュレートは持ち直しはじめると価格はじわじわと再び上昇。6月2日には週足の重いレジスタンスラインである10500ドルに接近するも、すぐに再び8000ドル台まで急落するといった激しい動きとなりました。結局9500~9800ドル付近まで値を戻して膠着状態といった様相です。
6月2日の10000ドル付近からの急落はその前の上昇が出来高を伴わないショートカバーであったことから、買い支えるパワーが弱く長く滞在できなかったこと、レート的に利確が入る場所であったことが上げられるでしょう。期間を通して出来高も減少傾向であり、半減期の材料が出尽くし一服感があります。
【6月のBTC 展望】引き続き10500ドルがポイントに加えて出来高もや取組高が増えるかが重要
引き続き10500ドルのラインが中長期的な大きなポイントです。前回5000~7000ドルレンジの滞在時間が1ヶ月強であったことから今回も8000~10500ドルの滞在期間が1ヶ月を越えようとしています。
そろそろ日柄は動いてもよい時間軸になっています。出来高や取組高(未決済建玉)が増えてくるといった強気兆候が出てくれば上抜けも考えられるでしょう。現状は方向感に乏しく判断材料も優位なものが少ない状況です。
株式市場はNYダウが大幅上昇しほぼコロナ前に回帰、ナスダックは史上最高値を更新しました。一方で先んじて上がっていたゴールドは下がるといった形でリスク資産が選好されている相場環境です。米国の長期金利はやや持ちの直しており、ゴールドやBTCにはやや逆風となっている状況です。
一方で米国の量的緩和政策は続いており、下値は硬いと思われます。上がりにくいが下もそれなり硬い状況が今の相場を作り出していると言えるでしょう。大きく下げるようであれば、現物等であれば買いに回りやすい環境と言えます。
仮想通貨の投資信託であるグレースケールのGBTCへは資金流入が続いており(参考記事:COINPOST)、長期的な資産として一定の需要が伺えます。GBTCの動向が活発なのはプラス要素でしょう。
当面は8500ドルを下値、上値10500ドルと想定してレンジ相場と考えます。上抜けた場合は12000ドル、14000ドル、下抜けた場合は7500ドル、6800ドルあたりが目安となります。
レンジ外にはっきり抜けた場合は大きな流れになることが想定されますので、注意が必要です。膠着しているものの25日線の上付近を保っていてトレンド自体は上昇トレンドとまだいえる状況と言えます。
イーサリアム(ETH)の相場分析
【5月後半のETH振り返り】対ビットコインで短期的に強気転換、250ドル付近まで値を戻す
半減期後BTCが停滞し始めると、ETHに資金が流入し250ドル付近まで上昇しました。明らかにBTCより強気となっており、対BTCでは0.025付近まで戻しました。節目の240ドル~250ドルまで上昇したあとレンジ相場を形成しています。
ETHに資金が集まった要因として、BTCが停滞してアルトコインへの資金循環が起きたことが大きな要因でしょう。地合いが悪いときであればそのまま仮想通貨市場から換金されて逃げていってしまいますが、今は金融緩和の流れもあり資金は投資先を探しているような動きをしています。
コロナウイルスに端を発する金融緩和がアルトコインにまで影響しているよう思えます。
【6月のETH 展望】ドル建てよりも対BTCの動きに注目が必要、まずはBTC建0.025の攻防がポイント
ドル建てだと250ドルが当面の上値、下値は220ドル付近となります。現在はレンジ上限付近でありここを上に抜けると年初来高値の290ドルが射程に入ります。下抜けした場合は180ドルがあたりが目安となります。日足ではゴールデンクロスとなっており中長期的な上昇相場が意識されています。
ETHの場合、対BTC建がひとつの鍵を握ります。0.026BTCがのレジスタンスラインに現在はぶつかっておりますが、ここを上抜けると2019年から続く下降トレンドライン脱却となります。このラインをはっきりぬけた場合はアルトコインへの資金流入が加速する可能性もあります。上抜けると対BTCでは0.028BTCが目安となります。下は0.020付近が目安となります。
BTC同様にETHもグレースケールの投資信託による資金流入が続いています。大型アップデートの懸念は常に付き纏うものの、こちらも長期的な需要が高まっておりプラス要素と言えます。
リップル(XRP)の相場分析
【5月後半のXRP振り返り】22円付近で膠着状態、トレードチャンスは乏しい
XRPはとても触りづらい状態が続いています。22円付近で膠着状態です。
移動平均線も3本とも密集しており方向性がありません。こういうシーンでは丁半博打になりやすいですから次の動きをみてからでも遅くはないと思われます。対BTC建ても2000sat付近で膠着しておりこちらも判断材料に乏しいです。対BTCは大きな流れでは弱気であり、こちらもなんともいえない状況です。
【6月のXRP展望】次の動きを待ってからで十分、今は様子見
振り返りの通り、今はトレードチャンスではないと思われるチャートです。上値25円、下値18円あたりが目安とはなりますが、現在はちょうどレンジの真ん中付近で膠着状態です。こういうシーンは触らないことが大事です。
上がるシーンでは対BTCでも上昇がついてくると思われます。対BTCの動きは引き続き注目です。ただし対BTCの下値目安が持ちにくいことから注意が必要です。
モナコイン(MONA)の相場分析
【5月のMONA振り返り】120円付近から200円付近まで上昇、半減期期待の買いが集まりつつある
今回はモナコインについても分析してみます。モナコインは半減期が9月上旬ごろに訪れます。半減期前3ヶ月を切りじわじわと資金が集まっている様相です。
MONAは上昇局面では出来高がはっきり上がる傾向がありますが、今回も上昇基調となっています。移動平均線もゴールデンクロスとなっており、上昇トレンドが意識されます。だんたん上昇トレンドの角度が急になる典型的な形を作っています。
【6月のMONA展望】240円付近が当面の上値か、突破するかは取引の活発さが鍵
モナコインは市場規模が小さいので、上がるときははっきり出来高をつけ上昇する傾向にあります。出来高がより上昇してくるかが鍵でしょう。当面は240円、その先は年初来高値の300円が意識されます。
2019年の高値400円あたりまでは視界に入ると思われますが、300円以上は突破に大きなパワーが必要でしょう。半減期2~3ヶ月前はBCHのときでも上昇が続いた期間ですので、同様の動きになるかが注目です。
2020年5月後半の仮想通貨まとめ
BTCの半減期後にハッシュレートが落ちたことによりBTCから資金が流出し、アルトコインへ流れた印象のある5月後半でした。BTCも広いレンジで彷徨っているものの、決して弱い相場状況ではありません。次の動きが注目されるところです。
半減期が迫るモナコインはこれから注目度が上がると思わるので注視が必要そうですね。
ファンダメンタル指標等を利用した詳細な分析はタキオンのブログであるクリプトヴァンガードで更に詳しく解説しています。
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