DeFi相場の終焉!?BTC10,000ドル割れで今後はどうなる?【トレーダータキオンの仮想通貨チャート分析】

トレーダータキオン ビットコイン 半減期 仮想通貨 相場分析

こんにちはタキオンです。今回の仮想通貨チャート分析は、8月後半~9月前半の振り返りと、9月後半の展望となります。

BTCは8月17日に12500ドルまで上昇。その後は12000ドル近辺で推移していたものの、9月3日には一気に10000ドルを割り込むところまで急落。9月中旬は緩やかに値を戻し11000ドルを伺う展開です。

アルトコインはDefiを中心にバブル相場の様相を呈していましたが、市場を牽引していたLINKは8月15日を境に下降に転じました。次々に新しい銘柄が上場する中で一定の活気は保っていましたが、9月初頭には出来高が目立って減少し大幅に下落する銘柄が相次ぎました。

詳しくみていきましょう。

チャート中の移動平均線

    • 水色・・25日線
    • オレンジ・・100日線
    • 赤・・200日線

ビットコイン(BTC)の相場分析

BitMEX XBTUSD 日足チャート(2020/9/18)

BitMEX XBTUSD 日足チャート(2020/9/18)

BTC/米国10年債金利/ドルインデックス 比較チャート (2020/9/18)

BTC/米国10年債金利/ドルインデックス 比較チャート (2020/9/18)

【8月後半~9月前半のBTC 振り返り】12500ドルまで上昇し直近高値を更新するも9月初頭に10000ドルまで急落

8月17日に12500ドルの高値をつけ年初来高値を更新したものの、その後は11000ドルまで下落。8月末頃には再び12000ドル台を伺いレンジ相場の様相でした。

9月になると状況は変わり、9月3日は10000ドルを割り込むところまで急落。その後は緩やかに値を戻し9月16日には11000ドルに再びタッチしました。25日移動平均線を割り込み短期の上昇トレンドは崩れ、日足のレベルでの調整相場に移行したと認識するのが妥当でしょう。

世界的な金融緩和によるドル安、低金利というベースの状況は変わりませんが、8月19日のFOMC議事要旨により当面現状維持とされたこともあり、すでに一旦は織り込まれ済みかつ高値圏での利確というのが下落の要因と言えるでしょう。12000ドル付近ではCMEの建玉も減り、利確が入り資金が抜けたことにも現れていました。

9月初頭の下落もドルインデックスの上昇局面で、仮想通貨からの利確ないし資金流出が見られる場面であり、ゴールドやNYダウ等の株式市場も時を同じくして下落が起きました。また仮想通貨市場特有の材料としてはこれまで市場を牽引してきたDefi銘柄をはじめとするアルトコインからの資金抜け出来高現象、DefiのプラットフォームであるETHの売られる展開からBTCからの資金抜けたという面もあったと言えます。

一方で下落すれば押し目買いが入ることもあり、10000ドル近辺は換金売りと押し目買いが交錯したものの売りが一巡すると上昇に転じ、底堅さを感じる展開です。10000ドル付近で停滞していたころには現物価格とデリバティブの価格の差がデリバティブの価格が下乖離しており、短期筋の売り込みより押さえつけられていたことも需給関係に現れていたように思います。短期筋の空売りは買い戻しを伴いショートカバーによる上昇に繋がったと見られます。また、米ナスダック上場企業のMicroStrategy社がこの下落局面で1億7500万ドル相当のBTCを購入していたことも現物の底堅さの要因に繋がったと思われます。

【9月後半のBTCの展望】9500~12500ドルの広いレンジの中での推移を想定

日足移動平均線では25日線下回るも、100日線、200日線の上におり100日にタッチして上昇に転じたことから短期の調整という認識がオーソドックスな見方かと思います。意識されるラインは12500ドルの高値、12000ドル、11000ドル、10500ドル、10000ドル、9500ドル付近です。各節目節目でレンジを形成して広く9500~12500ドルの中で動き、各節目節目でレンジを形成していくと思われます。一方的な動きは期待するのは難しいでしょう。

広いレンジと捉えたときに9500~10000ドルは相対的に買いやすく、12000上では相対的に売りやすい状況です。レンジの真ん中を意識したトレードで中途半端なポジションを回避するのが得策といえます。

ドル安、低金利というベースの状況は変わらず、かつFEDが2%の超のインフレを許容すると発言していることから、ビットコインが潜在的に値上がりしやすい状況になっているといえます。今後も各国中央銀行の政策に大きく影響される相場が続くでしょう。

Defiブームには陰りも見えブームは去っていると思われますが、その一方でビットコインドミナンスは上昇しており仮想通貨市場の中でもビットコインに再び戻ってくる動きも見られると思われます。

イーサリアム(ETH)の相場分析

Coinbase ETHUSD 日足チャート(2020/9/19)

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Binance ETHBTC 日足チャート(2020/9/19)

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【8月後半~9月前半のETH振り返り】Defi相場で市場を牽引するも9月に入り大きく下落

8月後半~9月初頭にかけてもETHの続伸は止まらず、9月1日は490ドルの高値をつけました。その翌日から大きく下落に転じ、9月5日には300ドル台まで大幅下落。ボラティリティの高い激しい展開となりました。

8月後半のETHの高騰はDefiブームによる過熱があり、8月後半はSushiswapの盛り上がりもあり、ETHへの資金流入がピークに達した時期だったといえます。その後Defi相場を牽引したともいえるUniswapの盛り上がりも落ち着き始めると、ETHの価格は下落に転じたと言えます。

日足移動平均線は25日を割り込み短期調整フェイズに突入したとみてとれます。BTC建ても同様で6月頃から始まったETHが先導する相場ひとまず終わりを告げたと言えるでしょう。

【9月後半のETH 展望】Defi市場の盛り上がりと300ドルのサポートが鍵か

ETHの今後はDefiにかかっているとも言えます。過熱感を生み出してしまったDefiですが、今度は資金流出ということになればETHが売られる展開も考えられます。9月半ばになっても一定Defiの盛り上がりは保っており、Uniトークンの発表等で萎みかけた盛り上がりも保っているように見受けられます。このまま萎んでしまうのか、それとも過熱の調整だったのかは非常に難しいところです。

テクニカル的には下落につけた300ドルが当面下値として意識され、これを割り込むと250ドルを伺うことになるでしょう当面360~420ドルの間でのレンジを意識し、1段下は300ドル、その上は440ドル、480ドルあたりの意識となるでしょう。ボラティリティ激しいので、ビットコイン以上の慎重なトレードが必要です。

移動平均線はBTC同様に25日線を割り込み、100日線の上といった状況です。短期の調整フェイズという認識はBTC同様です。

リップル(XRP)の相場分析

Bitbank XRPJPY 日足チャート(2020/9/18)

Bitbank XRPJPY 日足チャート(2020/9/18)

【8月後半~9月前半のXRP振り返り】30円台キープできずに25円まで下落

30~34円の間で推移していたのもつかの間、BTCやETHの大幅下落に引きずられる形で、前回の分析でも重要と言及した25円付近まで下落。重要なサポートは守っているものの、他の通貨に比べるとかなり低調な動きが続いており、トレードする銘柄として捉えるのが難しい状況です。基本的には様子見かと思います。

【9月後半のXRP展望】25円が重要サポートという状況が続く

引き続き、2020年5月高値である25円付近のサポートが重要となります。ここを背中に置いた買いは損小利大ポイントですので、一定買いが集まりやすいポイントかと思います。ここを割った場合は100日を割り込むことになるため、調整が長引くと思われます。他の銘柄と違い、100日線すれすれに価格があり相対的に弱気であることが伺いえます。

その他のアルトコインの相場分析

BTCドミナンス日足チャート(2020/9/18)

BTCドミナンス日足チャート(2020/9/18)

Coinbase LINKUSD 日足チャート(2020/9/18)

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【8月後半~9月前半のその他アルトコインの振り返り】Defiの勢いも下落で一服BTCへの回帰が一定見られる

8月中はビットコインドミナンスは下がり続け、60%を割る水準にまでになりました。Defiに勢いがあった頃と重なりアルトコインへ資金が流れたと見られます。9月に入るとビットコインの大幅な下落とともにビットコインドミナンスを底打ち気配を見せています。

Defi相場を牽引してきたLINKは8月15日を境に下落に転じ、9月下旬には最高値の半分程度にまでなっています。旬が過ぎた銘柄は大幅な下落に見舞われています。8月下旬はSUSHIが現れ、主役が交代しながら相場の活気は維持されました。

【9月後半のその他アルトコインの展望】BTCへの回帰はDefiの盛り上がりに依存、Defiの動向に注目が必要

9月中旬ごろからビットコインドミナンスが反騰し、BTCへの回帰が見られます。まだ流れが完全に変わったとは言えない状況ですが、ドミナンスが集中するかはDefiの盛り上がりと大きく関係してくるでしょう。Uniswapの流動性等が落ちてくるようであればBTCへ集中する流れも起きるでしょう。このような背景を考えるとDefiの状況はBTCを取引する上でもチェックが必要と思わます。

2020年8月後半~9月前半の仮想通貨まとめ

Defi相場に陰りが見え、BTCが下落した期間でした。それでも10000ドルをキープするあたり底堅い展開が続いています。Defiがこのまま一時の流行で終わるのか定着するのかは注目でしょう。例年秋~冬にかけては暴落が起きやすいアノマリーもあるため、今度もこのような強さが続くか気にしていきたいところです。

また中央銀行の動向が依然として大きなカギを握っています。ドルインデックスや金利といった既存金融市場の動きも忘れてはいけません。これの動向も変化がないか注視が必要です。

ファンダメンタル指標等を利用した詳細な分析はタキオンのブログであるクリプトヴァンガードで更に詳しく解説しています。

ご興味ある方はぜひこちらもご覧ください!!


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