
こんにちはタキオンです。今回の仮想通貨チャート分析は、11月後半~12月前半の振り返りと12月後半の展望となります。
ビットコイン(BTC)は11月下旬に19500ドル付近まで上昇するもその後16000ドル台まで急落、今度は2万ドルに迫るところまでいくも17500ドルまで下落と、2万ドルを目前にレンジ相場へ突入した期間となりました。
BTCがやや足踏みする一方、イーサリアム(ETH)は640ドル、リップル(XRP)が76円まで急騰しました。XRPは短期間で三倍近くとなり、目まぐるしい動きだったと言えます。
詳しくみていきましょう。
チャート中の移動平均線
- 水色・・25日線
- オレンジ・・100日線
- 赤・・200日線
ビットコイン(BTC)の相場分析
【11月後半~12月前半のBTC 振り返り】2万ドル意識は大きく最高値直前でレンジ相場を形成か
11/25に19500ドルまで上昇するも翌日26日には16000ドル台前半まで下落。再び12/1には19700ドル台まで上昇、このときは取引所によっては2017年の最高値(ATH)を更新といった凄まじい動きとなりました。ただBitMEX等主要な海外取引所や日本の円建て価格は最高値を更新しせず、惜しくも最高値は更新せずというのが相場認識と言えそうです。12月初旬は高値で18500~19500の間でレンジ相場となるも下抜けし、17500ドル付近まで下落。10/7の日足MA25を終値で下回り、上昇トレンドも一服感が出てきました。
前回の同様になりますが、米国の私募投資信託であるGrayscale(グレースケール)への資金流入が続き現物市場の下支えとなっていると思われます。半減期で毎日採掘されるBTCが減少した一方で、長期の現物保有需要が旺盛であり下値が固くなりがちな印象です。まとまった下げが起きても押し目買いされるといった形です。
株式指数も堅調に推移しており、外部環境から下がるという状況は起きにくい様相です。ドルインデックスが低調に推移しつつ、金利が上昇する外部環境は継続しており、ゴールドも久しぶりに反転、他のコモディティも上昇するものが多く、ドルが下落して他がすべて上がる状況です。こういう状況ではBTCや他の仮想通貨のみが下がるというのは起きにくい状況だったと言えます。
【12月後半のBTCの展望】2万ドルを抜けるならばクリスマス前がポイントか年末年始は低調な可能性も
最高値及び2万ドルの意識が強烈なため、しばらくこの付近のレンジ相場が続きそうです。調整しつつ16200ドル、17500ドルと日足の調整は安値を切り上げており、方向性としてはまだまだ上の可能性のほうが高いです。しかしながらMA25を一回下抜けしている等を考えると日足レベルでレンジ相場へ移行したと考えるほうが自然です。
高値は2万ドル、19500ドル付近が上値の壁、下値は直近安値の17500ドル、更にその下ならば16000ドルあたりが目安となります。2万ドルを抜けた場合は引き続き目安は難しいでしょう。2万4000ドルは一つの目安になりますが、その手前は精々1000ドル刻みぐらいの原始的な目安しかないため、上抜けたときの荒い値動きには注意が必要です。
11/26の16200ドル付近の安値を割り込むことは中長期の下落相場を意識する水準になるので、この付近は大事なポイントとなります。ここまで下がる場合、長めの押し目買いは下落トレンドの初動での買いをすることになる可能性があることは注意しておく必要があるでしょう。
時期的なアノマリーとしては年末が近づき機関投資家の出来高は減り、相場は枯れる可能性が高いです。最高値を意識するならばクリスマス前まであたりが時期的なポイントとなりそうです。また年末年始は各国税金対策による換金売り等も考えられ、一定の押し下げ効果も考えられます。またドルインデックス、金利ともに仮想通貨へは追い風が続いていますが、過度にドルインデックスが上昇するようなことがないかは引き続き注視が必要です。
イーサリアム(ETH)の相場分析
【11月後半~12月前半のETH 振り返り】一時630ドルまで到達、BTC同様に広めのレンジ相場形成か
この期間ETHはBTCと近いチャート形成をしていました。11/23に620ドル、11/26にはBTC下落に引きずられて500ドルを一時割り込み。その後12/1には630ドルを超えるところまで上昇し年初来高値を更新しました。BTC同様に終値でMA25を下回るシーンもありましたが、500~630ドル付近のレンジ相場に移行したと思われます。
BTC建てで見ると様相は変わり、12月移行はほぼ横ばいです。見方を変えればほぼBTCと連動しているとも言えます。BTCよりETHのほうがチャート形成が素直な傾向があるので、BTCとETHのチャート比較するとよりわかりやすくなる場面だったと言えます。
【12月後半のETH 展望】高値630ドルは2018年高値の半値に近く大きな意識ポイントが近いか
BTCの2万ドルほどではありませんが、CoinbaseでのETHの最高値は1419ドルです。ほぼ半値でありキリの良い700ドル付近がETHはかなり大きなポイントとなりそうです。600ドルの節目、高値の640ドル付近と700ドルが大事なポイントになりそうです。下値は540ドル、520ドル、500ドルあたりが節目となりそうです。500ドルを割り込むと下降トレンド転換が意識されるので、しばらくこの値段がターニングポイントとなりそうです。
BTC建ては0.026~0.034BTC付近のレンジ相場と見えるます。しばらくはBTCに連動しやすいと思われ、一時的にETHが強い相場があるかもしれませんが、概ねBTCと同じ傾向になりそうです。
リップル(XRP)の相場分析
【11月後半~12月前半のXRP 振り返り】
XRPは11/24には76円付近まで急騰し、11月上旬に25円付近をウロウロしていたので実に1ヶ月あまりで3倍の急騰となりました。12/12には48円付近まで下落しました。Sparkトークンのエアドロップが12/12にあったこともあり、今回の上昇の原動力の一つにもなったイベントの終了で上昇一服ムードなりました。
エアドロップやハードフォークによる別コイン付与等にありがちなことですが、値下がりリスクを排除してSparkトークンをもらおうとするとデリバティブや先物でショートをし、現物市場で買いを入れて両建てを作ります。そのことでデリバティブの売りの調達金利が大きくなり、現物が買いが旺盛になり、付与日まで需給関係が買いに有利になりやすいといった要因もあったと思われます。誰もが思いつく手段は相応のコストがかかるようになり、合理的な値動き形成となったとも言えます。
逆に付与の基準となるスナップショット後は現物は売られ、デリバティブは売りが解除されます。需給関係はもとに戻り通常の状態となりました。需給的な追い風はなくなり、テクニカル的には上昇一服ムードといえるでしょう。
【12月後半のXRP 展望】
当面下値48円、40円、上値56円、69円、76円あたりが節目となりそうです。急騰から一転反落となったことでMA25から転落しており、一方でMA100未だに33円付近と横軸での調整も足りていない印象です。買いを考えるならば50円付近であり、レンジ相場上限の70円~76円付近をターゲットに細かく立ち回るのが一つトレード戦略としてはありそうです。
とはいえまだ調整の形がはっきり見えていないので、わかりやすいポイントやチャートパターンを形成した段階で再考しても遅くないように思えます。
ビットコインドミナンスの分析
【11月後半~12月前半のビットコインドミナンス 振り返り】
11月中旬頃にアルトコインへ一気に資金移動したものの、その後は細かい上下はあったもののBTCドミナンスはじわじわ上昇しています。秋以降は基本的にBTC優位で進んでおり、その傾向はまだ変わっていません。
【12月後半のビットコインドミナンス 展望】
引き続きBTCが基本的に優位な展開が続くでしょう。前回の下落が67%付近だったこともあり、このあたりが一つ目安になりそうです。ファンダメンタルズ的な材料も基本的にはBTC優位が続いているため、BTCに集中する流れが続きつつも節目でBTCが停滞するとアルトコインへの揺り戻しが起こるような目線で捉える流れではないでしょうか。
2020年12月の仮想通貨まとめ
BTCがいよいよ2万ドル大台を捉えるかといったゾーンに突入してきました。
XRPも74円まで急騰するといった仮想通貨らしい動きが見られます。一方で短期トレードはボラティリティが高くレバレッジトレードはリスクを伴います。いつも以上に資金管理に気をつけないと思わぬ損失もありえます。こういったときほど慎重に買い場を見極め、中長期的に現物のポジションが持てるようなポイントを探すのも一つの戦術です。くれぐれも狼狽買い売りにはお気をつけください。
年末にBTC2万ドルという締めくくりが見れるのか引き続き注目ですね。ファンダメンタル指標等を利用した詳細な分析はタキオンのブログであるクリプトヴァンガードで更に詳しく解説しています。
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