
こんにちはタキオンです。
今回の仮想通貨チャート分析は、6月~7月前半の振り返りと、7月後半の展望となります。
BTCは停滞が続き9000ドル台での動きが中心となりました。一方でアルトコインは銘柄によっては2倍等の上昇を見せる銘柄もあり、アルトコインへの流れが継続する相場展開となりました。詳しくみていきましょう。
チャート中の移動平均線
- 水色・・25日線
- オレンジ・・100日線
- 赤・・200日線
ビットコイン(BTC)の相場分析
【6月~7月前半のBTC 振り返り】8500~10500ドルのレンジ相場で膠着状態
6月1日に10400ドルを一瞬つけるもその後は概ね8800~10000ドルの間で推移。レンジ相場が継続しました。
7月に入ると更にボラティリティが低下し値動きが停滞しています。出来高も徐々に低下しており、直近の動きは弱々しいものとなっています。動きもアルトコインのほうが全般的に強く、ビットコインは相対的に弱い動きでした。また、株式市場特にNYダウの動きに翻弄されることも多く他力本願的な動きも多い状況でした。
ハッシュレートは半減期前後のATHを超えるなど相変わらず好調であり、決して悪い状況ではない状況でした。売られる材料もないが、買われる材料もないといったことが停滞に繋がっていったといえるでしょう。
【7月後半のBTC】 変わらず8500~10500ドルの2000ドル幅の広いレンジを意識して立ち回りたい
前回の同様に下限8500ドル~上限10500ドルのレンジ相場の中にいます。特に真ん中の9500ドル付近はもっとも中途半端であり、レンジ内のどのあたりにいるかを認識せずにポジション取りを行うと悪いポジションを作ってしまうことになります。
9000ドルを割れば買い場とみなす動きが強まり、10000ドルを超えれば利確が入るといった状況でしょう。短期のトレードでは中段の9500ドル付近も攻防が起きやすいポイントです。
長いレンジ相場だったため、25日線は緩やかな下向きなものの現在価格付近にある一方で、100日線や200日線も9000ドル付近へ近づきつつあります。日足レベルでもはっきりとしたレンジ相場になっています。大きな上下を期待せずにしばらくはトレードするのが肝要でしょう。一方で8500、10500の抜けた方には大きな流れが出る可能性が高いと思われます。
中長期的にはグレースケールの私募投資信託への資金流入が堅調であること、ハッシュレートが堅調であることなどから内部的にも悪くない状況です。外部環境は米国金利が相変わらず低調である一方でFEDのバランスシートは縮小傾向です。
特に6月初頭ごろから変化はなく、レンジ抜けには力不足というのが市場の見方と思われます。なんらか「ビットコインではないといけない」状況が出現するかが注目でしょう。
イーサリアム(ETH)の相場分析
【6月~7月前半のETH振り返り】BTC同様に220~250ドルのレンジ相場を形成
ETHもBTC同様にレンジ相場となりました。220~250ドル付近でのレンジでした。対BTCでもほぼ横ばいであり、7月にはいることからやや上昇に転じました。ほぼBTCに連動した動きだったといえます。
ETHに限ったことではありませんが、大型のアルトコインはBTC同様に動きがあまり芳しくなく、BTCとにたようなレンジになっていた印象です。
ただBTCと異なり上限の250ドルに何度もチャレンジしており、チャートとしてはBTCよりは強気といえるでしょう。
【7月後半のETH 展望】220~250ドルのレンジを突破するかがポイント
BTC同様にレンジ相場の下限上限がポイントになります。下は220ドル、上は250ドルです。上抜けした場合は300ドル付近、下抜けした場合は180ドル付近が目安となります。ETHの抜けた方向はBTCにも大きく影響を与えることが予想されるため、BTCの動向を見る上でも重要と思われます。
BTC建は移動平均線がゴールデンクロスしており、節目の0.026BTCも突破しています。相対的にアルトコインが強い流れはETHも同様と言えるでしょう。
リップル(XRP)の相場分析
【6月~7月前半のXRP振り返り】18~24円のレンジ相場だがBTC建では復調気配も
6月初頭は22円付近だったXRP、その後下旬にかけては18円付近まで下落。7月に入ると22円付近まで再度上昇。BTC建では2000satを戻す展開となり。値動きは小幅ながらも円建て、対BTC共に25日線を超えるといった久しぶりに復調気配といった動きとなりました。
【7月後半のXRP展望】短期ではチャートが好転久しぶりのチャンスもあるか
短期では復調気配ですが、まだまだ弱含みのチャートです。20円付近を固めてくるならば長らく壁となっている24円も突破が見えてくるのではないでしょうか。そのためにはアルトコインへの流れが継続することもひとつの条件になりそうです。移動平均線も25日線を超えており、短期では弱いながらも上昇トレンドになりつつといった状況です。
その他のアルトコインの相場分析
【6月~7月前半のその他アルトコインの振り返り】Defi銘柄から始まり幅広く中小アルトに資金が流入
6月にはDefi銘柄(LINK、MKR、ZRX等)から特にアルトコインへ資金へ流入。その後中小アルトコインを中心に幅広く買いが集まりました。その一方でETHやXRPといった大型のアルトコインはBTCに似た動きで大きな動きとはなりませんでした。中小コインが物色される展開で、かつDefi等比較的新しい銘柄が買われる傾向にあったかと思います。
例えば一例をあげるとすると、LINKという銘柄は6月~7月前半にかけて2倍まで高騰。特にFTXというデリバティブ取引所に上場している銘柄の高騰が目立つ展開だったといえます。
ビットコインドミナンスも低下を続けており、アルトコインへの資金移動が分かる状況です。今年2月につけた62%付近に接近しており、最近ではかなりアルトコインが買われた状況といえるでしょう。ドミナンス上の移動平均線もすべて下向きとなっており、アルトコインへ流れるトレンドができていることがわかります。
【7月のその他アルトコインの展望】大型銘柄に循環していくのか資金が抜けるのかが注目
BTCが横ばい時にはアルトコインが物色される展開は「循環物色」と言われ、比較的地合いが良い状況といえます。BTCの項目でも記載したとおり、仮に下落しても中長期では押し目という可能性が高いと考えると、資金抜けあったとしても一時的なのではないでしょうか。なにかきっかけがあれば再度BTCへの集中も想定しておきたいところです。
アルトコイン内で循環する想定なればすでにあがったものではなく、別のカテゴリーのアルトコインに移動していく可能性が高いでしょう。
ひとつの目安としてビットコインドミナンスが62%ラインを下回った場合、アルトコインへの資金流入が加速する可能性があります。仮想通貨内の地合いという面ではひとつこのラインが重要になるでしょう。
2020年6月〜7月前半の仮想通貨まとめ
中小アルトコインを中心に上昇が見られた6月~7月前半でした。肝心のBTCは停滞に停滞を重ねていますが、半減期をこなして尚も価格を維持している点やアルトコイン内で資金循環している点を考えると決して悪い地合いではないと思われます。BTCのレンジ抜けにも期待したいところですね。
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