
こんにちはタキオンです。
今回の仮想通貨チャート分析は、3月前半の振り返りと、3月後半の展望となります。
コロナウイルスの影響に伴う世界的なマーケットの混乱と暴落が仮想通貨市場にも大きな影響を与えた期間となりました。
ビットコインは3月半ばには9200ドル付近まで戻していましたが、3月7日から大幅に下落を始め、3月13日には取引所によっては3600ドルというマーケットがクラッシュしたと言えるような動きとなりました。
その後は6000ドル台まで反発しています。アルトコインも同様に大幅下落となりました。
詳しくみていきましょう。
チャート中の移動平均線
- 水色・・25日線
- オレンジ・・100日線
- 赤・・200日線
ビットコイン(BTC)の相場分析

BitMEX XBTUSD日足チャート (2020/3/21)

BitMEX インデックス価格・スポット価格乖離比較 4時間足チャート(2020/3/21)
【3月前半のBTC 振り返り】9200ドル→3600ドル→6900ドルのクラッシュ相場
3月7日頃には9200ドル付近まで反発していましたが、この日から下落の一途となりました。
NYダウ等の株式市場の大幅下落をきっかけとして大きく売り込まれ、3月9日には7600ドル、3月13日にはBitMEXでは3600ドル台をつける大暴落。
短期間で50%以上の下落というとんでもない値動きとなりました。その後、20日には6900ドル台まで一時は上昇する場面もあり、戻りの値幅大きくジェットコースターのような相場展開となっています。
13日の急落の要因として、7000ドル台から下落するあたりからあまりの急落にレバレッジのロングポジションが大量にロスカットされ、流動性が枯渇するという現象が置きました。(急速な下落で買い板を出してくれないので価格がつかなくなってしまうような事態)
まさにクラッシュという言葉が相応しい状況でした。その証として、現物価格は4000ドル付近で止まった取引所が多かったです。(画像3枚目参照)
株式市場は軒並み3月だけで30%ほど暴落する状況でしたが、これにより追証(追加証拠金)の確保に迫られた投資家は様々な資産を売りキャッシュを確保する動きが起こりました。
それがビットコインにも押し寄せ、機関投資家のポジション解消や資金確保のための現物売りが発生、これらがクラッシュ相場のトリガーとなったと言えます。(画像2枚目参照)
【3月後半のBTC 展望】他のマーケットの影響を大きく受けやすい場面長期的展望は困難
今後の鍵は株式市場はじめとした他のマーケットになります。3月19日ごろから株式市場とビットコインの相関性はやや弱まっており、ビットコインにおける換金売りやパニック売りはやや落ち着いています。
ただし株式市場がさらなる暴落が起きる場合、ビットコインも同様に下落のリスクは拭えません。株式市場との連動に注意です。特にNYダウが取引される時間帯である22:30~5:00(サマータイムの場合)の急変に注意です。
ビットコインの個別事情は価格とは裏腹に上昇要素もあります。BitMEXのビットコイン先物はバックワーデーション(逆鞘)となっており、ヘッジショートが多く入っていることが予想されます。相対的に買い側が有利であり上昇圧力がかかりやすい一因です。
暴落があまりにも急だったため、7600ドルまでの間は現物を戻り売りするポジションがあまりありません。このため値動きは7600ドルまでは軽く、上下に激しい動きになると思われます。
また、アメリカはじめとして世界的に金融緩和が行われており、フィアット(一般貨幣)の価値は毀損される傾向にあります。ビットコインは発行枚数がきまっていますので 、相対的に価格が上がりやすい傾向もあります。
また国家の信用に傷つくシーンでは退避通貨としてゴールド同様に重宝される相場もありうるでしょう。中長期的な見通しを立てることは困難であり、コロナウイルスによるマーケット状況を見極めながらいつくかシナリオごとに対処せざる得ないと思われます。
テクニカル分析上は25日ははるか上方にあり、移動平均線はすべて下向きであることから短期は下降トレンドが明確。暴落前の7600ドルや7000ドル、その上は9200ドルが大きな節目。下落した場合は6000ドル、4500ドルが目安となります。ボラティリティが高い状況なので、引き続き乱高下に注意が必要です。
イーサリアム(ETH)の相場分析

Coinbase ETHUSD日足チャート(2020/3/21)

Binance ETHBTC日足チャート(2020/3/21)
【3月前半のETH振り返り】250ドルから100ドル割れまでの急落60%以上の下落
BTC同様にETHも大きな下落となりました。3月上旬は250ドルまで戻したものの、BTCの下落と同様のタイミングで190ドル、そして一気に100ドル割れという凄まじい暴落となりました。
その後は一時150ドル付近まで戻す展開でこちらもボラティリティが大きく、値動きが非常に激しくなっています。
【3月前半のETH振り返り】BTC次第の値動きでありボラティリティの大きい展開に注意
ETHはBTC以上の騰落率となっており、BTC以上に急騰急落に注意が必要です。BTC同様に25日線のはるか下に価格はあるため、反発もありうる展開ですが、下降トレンドは明確になっています。
今はBTCの値動きとほぼ同様の展開ですので、BTC同様に株式市場の影響を大きく受けるものと思われます。対処方法はBTCとほぼ同じといえるでしょう。
下落した場合は125~130ドル付近、100ドル付近がサポートラインとなり、上昇した場合は150ドル、180ドル付近がレジスタンスラインとなります。
BTC建は0.023を割ってしまい0.020付近を意識する展開となっています。現状は対BTCでも弱気といえます。
リップル(XRP)の相場分析

Bitbank XRPJPY日足チャート(2020/3/21)

Binance XRPBTC日足チャート(2020/3/21)
【3月前半のXRP振り返り】26円付近から13円付近まで急落
XRPも他の通貨同様に非常に激しい下落となりました。26円から13円付近まで約50%の下落でした。
しかしながらBTC、ETHに比べるとやや下落幅は小さめでした。その後は18円付近まで値を戻しています。
【3月後半のXRP展望】18円のサポートを守れなかったのは苦しいか
XRPにとって2017年の夏の水準であった16円、長いサポートとなっていた18円を一時的とはいえ割り込んでしまったのはかなり苦しいといえます。移動平均線も下降トレンドが明確ですので、買うタイミングは難しいと考えられます。BTC同様に他の市場に影響される展開であることから、乱高下に注意が必要なのは同様となります。
BTC建は2400sat~2500sat付近をウロウロしており横ばいです。前回の記事の繰り返しとはなりますが、このラインを割る場合は大きな下落に注意が必要です。
2020年3月前半の仮想通貨まとめ
コロナウイルスに端を発した株式市場のクラッシュが仮想通貨市場にも影響した期だったといえます。9200ドルから3000ドル台までの急落は正直全く予想しておらず、唖然とする状況でした。
ボラティリティが高く一瞬にして大きな損失を出す相場ですので、資金管理にいつもより注意してトレードが必要ですね。
ファンダメンタル指標等を利用した詳細な分析はタキオンのブログであるクリプトヴァンガードで更に詳しく解説しています。
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